言葉の裏側(ちょっとした戯言)

言葉には限界がある。
額面通りに受け止めれば、その裏側にある本質が見えない。
その本質を垣間見ようとすれば、今度は猜疑心に苦しめられる。
それ故誤解が生まれ、それ故物語が生まれる。
だからこそ人間は興味深く、だからこそ人間は厄介な生き物なのだ。
ところで、先日一人の男性が発した言葉が切っ掛けとなり、ある種の人々の間で物議を醸しだした番組がある。
大半の視聴者にとってはさほど重要な言葉ではなく、強いていうなら「その場にいない人を悪く言い過ぎる」と感じる程度のことだが、一部の人にとっては耐え難き屈辱であり、余りのショックに涙を流した人もいたとか。
そこまで過剰な反応はしないまでも、あの言動は如何なものかと激昂する人も少なからず存在したようで、結果的には発言者の評価を著しく下げてしまったようだ。
そんな過激派さんが昨日の放送を見たなら、きっと同じことを連想しただろう。
「それって××のことじゃん!」
その番組で取り上げていたのは「足手まといになるのは誰か」だったが、それは決して悪い意味ではない。
簡単に言えば「一人で活動した方が向いている」資質を持ち合わせているだけの話だ。
(成功するか否かは別問題である)
それを踏まえて、問題の番組を振り返ってみる。
必ずしも発言主を「ヨイショ」している訳でもなければ、おだてていた訳でもない。
あなたは組織に馴染めない資質をお持ちですよ…と暗に伝えていただけだ。
それを短所ととらえるべきか、はたまた長所ととらえるべきかは「あなた」が置かれた立場によっても異なるだろう。
そういった視点で考えた時、あながち間違った意見ではないなと今の私は感じている。