携帯からヘビメタ

想像して欲しい。
貴方は今、電車の中にいる。
ラッシュではないにしろ、それなりに混雑している。
スマホを取り出し、ゲームをする者。
手摺につかまりながらも、何かを読んでいる者。
黙って佇む者もいれば、お喋りに興じる者もいる。
そんな中、突然響き渡るけたたましい音楽。
まるで赤ちゃんが泣き叫ぶような、大きな音。
赤ちゃんと違うのは「マナーモードを設定するか否か」を自らの意思で決められることだ。
悪意はないとはいえ、マナーに欠けた行為である。
しかも大抵の場合、該当者は着信に気付かず、しばらく放置するから性質が悪い。
この時も十秒近く鳴り響き、しかも通常の着信音ではなかった。
恐らくヘビメタと呼ばれる音楽だろうが、正直興味のない人間いとっては苦痛でしかない。
「私は好きだから」といった理由で、一方的に聴かされるアイドルの楽曲(アイドル好きの方であれば演歌でも可)。
聴かせる側は満足だろうが、聴かされる側にとっては苦行に他ならない。
それと同等(いや、それ以上)のことが今電車内で起きているのだ。
これが苦痛に感じない訳がない。
内心「いい度胸をしているぜ」と呟きながらも、一刻も早く電話を切れ!と心の中で毒づく私がいる。
いや、真面目な話、電車の中ではマナーモードが常識でしょ?