二重もどき。

晩年の父は二重瞼だった。
と言っても、くっきりとした線が刻まれただけの、なんちゃって二重だったが。
それでも、娘にすればショックな話。
父親似の私は未だ一重瞼なのに、父親までが二重瞼になっているのだから。
因みに、母はくっきりとした二重瞼。
子供心に羨ましく思ったものだ。
時は流れ、私は五十代になった。
当然、皺も増えた。
面白いことに、今は亡き父と同じように、私の瞼にもくっきりとした線が刻まれている。
一瞬二重瞼か?と錯覚することもあるが、残念ながらそうではない。
尤も、メーク次第では二重瞼に見えるので、私的には満足。
加齢も悪くないぞ、と本気で思う瞬間である。