「私は苦手です」

面白そうな書物を見つけた。
タイトルは覚えていないけど、その気になれば多分購入出来る。
ただ、今の私には不可能だけど。
同様の経験は何度かある。
どんなに好きな作家でも、どんなに興味のある内容でも、決して手が出せないもの。
それは表紙にあしらわれた「蝶」。
それもリアルな奴だ。
私は蝶が苦手で、近寄られただけでにげだしたくなる。
事実、蝶が飛んでいるという理由で熱帯植物館(だったと思う)に入らなかった。
同伴者には呆れられたが、それぐらい苦手だ。
但し、花の蜜を吸う蝶を撮影するのは平気。
寧ろ美しいと感じるのよね。

で、本題。
とあるコミュニティの、写真を投稿するトピを開いた瞬間、顔が引き攣る。
大きな蝶の写真が目に入ったのだ。
好きな人には到底理解出来ないだろうが、俗にいうセクハラと同じくらいに不快だ。
朝から気分が悪い。
似非紳士が話す下品なエロ話も嫌だが、蝶のアップはもっと嫌だ。
「参加者が不快に感じる投稿は削除する」との文言があるので、思い切って管理人に要望してみようか。
私は蝶の写真を見るだけで気分が悪いです。
これらの写真は禁止してください、と。
…まともな管理人なら相手にしない筈だろう。
万人に不快感を与えない写真(投稿)など存在しないだろうし、過剰反応をする人は何処の世界にもいる。
私の蝶嫌いとて、大多数の人にとっては過剰な反応な反応なのだ。
それを弁えているからこそ、私は声を上げない。
嫌なら、見なければ良い。

けれど、最近は違うようだ。
不快なものは不快なのだと声を上げることが当然の権利と思われているようなのだ。
セクハラのように線引きの難しい問題もあるが。大半は「嫌ならその場を離れなさい」と忠告出来るレベル。
CMが嫌なら、見なければ良い。
そのメーカーの製品を買わなければ良い。
声高に叫べば叫ぶほど、相手側からは軽蔑される。
表面的には謝罪しても、「これだから馬鹿は困る」と陰口を叩かれるのが落ちだ。

勿論、声を上げ続けなければいけないこともある。
セクハラなどはその典型だろうし、少しずつでも意識を変えていく必要がある。
けれど、「私が嫌いだから、排除しろ」的な論調が増えていると感じるのは、私が天邪鬼だからか。
「アンタ、何様?」と突っ込みたくなる輩ばかりで、正直嫌気がさしている。